前回は「嫌な奴」の考え方を紹介しましたが、
今回は、悪人です。
嫌な奴と悪人の違いは、「恐怖感」です。
悪人は、とてつもない恐怖を読者に
与える存在です。
震えさせ、ゾッとさせるんです。
嫌な奴か悪人かのどちらを作品に登場させる
かは作品の雰囲気や題材によると思いますが、
あなたが悪人ではない限り、考えるのは
難しいです。
なので、悪人の心理ってものの一般論を
知る必要があります。
実は、それは一言でいえます。
「悪人は自分の欲求を満たす為に何でもする」
これです。
何でもするんです。
道徳感を無視して何でもするんです。
そう考えてみてください。
アメリカの心理学者が殺人者の心理を研究する
ために作ったテストを紹介します。
元々、英語なので日本語に訳して紹介します。
「問 題」
一人の女の子の話です。
彼女の母の葬式が行われました。
そこで、この女の子が知らない一人の男性に
一目ぼれしてしまいました。
しかし葬式が終わった後、彼女はその男性の
電話番号などを 聞くことができずに、
その後もその男性を見る事はありませんでした。
その数日後、彼女は自分の姉を殺しちゃいました!
「質 問」
なんで自分の姉を殺したんでしょう?
深く考えず、パットと頭浮かんだ答えを
答えてください。
「答え」
彼女が自分の姉を殺せばまた葬式が行われるので、
そう すればその男性ともう一度会えるではないか
と考えた。
皆さんの答えはどうでした?
もし自分の答えが当たった場合は、この犯人などの
殺人者になりうる人達と考え方が同じだとということ
になります。
ちょっと怖いかもしれませんが、
実際にアメリカで研究されたものなんです。
有名な心理学者が捕まえられた犯人たちに実際に
この問題を出したら、その犯人たちの70%の答えが
正しかったそうです。
悪人は何でもするんです。
頭が壊れていて道徳感を無くし、欲望を満たす
為に思いついたことを躊躇せずにするんです。
悪人の心理は、怖いものですが、そうだと
分かっていれば考えられますよね?
では、あなたの作品の悪人にも自分の欲求を満たす
為に何でもさせてみましょう。
「まさかここまでしないだろう?」
とか
「酷すぎて描くのが怖い!」
と思うくらいで悪人には丁度いいです。
一度考えたら、一日置いておいて
さらに一歩進んだ悪いことを考えて見ましょう。
それがあなたの作品に登場させる悪人と行動になります。
○今回の新人賞を獲るポイント
「登場する悪人には欲求を満たす為に何でもさせろ!」
