あなたが読者に伝えたい思いを漫画に描いても、実際には伝わっていないことがあります。
伝わらなければ、あなたの独り言。さーっと消えていってしまいます。
それが、「描いた!と伝わった!は全く別のものだぞ」ということです。
伝わらなければ全くのゼロなのです。
あなたが漫画作家として結果を出したいのなら、この言葉を肝に銘じておかなければいけません。
なぜなら「描いた」と「伝わった」の違いは読者の抱く作品のイメージに対して大きなインパクトがあるからです。
人気の出る漫画を描こうと思ったら、読者とのコンタクトがとても重要です。
そのコンタクトの中で、自分が伝えたいメッセージが「描いた」で終わっちゃってるのと、「伝わっている」のでは全く結果が違います。
そのコンタクトの中でも、最も重要なコンタクトは最初の接点。
つまり、見知らぬ読者があなたの作品を読んだ瞬間(最初の数ページ)。
例えば、、、
描いた:漫画のコマの中に描いてある
伝わった:ページの一番目立つ所に、大きく描いてある
漫画であなたが読者に伝えたいメッセージがあるはず。
それを理解してもらうために、言葉は悪いが、サルでも分かるようにしておかなければいけません。
あなたの読者がサルだと言ってるわけじゃないんです。
しかし、あなたの漫画を読んだ人は、実はサル並みの知能しか、あなたの作品には費やしてくれないんです。
じっくり理解して読み進めようなどとは思っていないんです。
お菓子を食べながら、音楽を聴きながらなど、だらだら読んでいるんです。
だから、『見れば分かるだろ』 『ここに書いてるしね』 『普通の人ならこう理解するよね』 なんて思い込みは、ただの言い訳でしかないんです。
プロの世界ではそんな言い訳は通用しません。
そうではなく、あなたの漫画で実現して欲しいのは、
『見りゃ、サルでも分かるだろ』
『考えなくても、こう理解するしかないよね』
と言う状態。
特に、重要なのは、「考えなくても良い」と言うフレーズです。
読者がが
「あれー、コレどういう意味だろう?」
とか
「キャラの言っていることが理解できないけど何だろう?」
とか考えないといけない状態になっている漫画はダメです。
なんなら、寝起きでボーッとしている状態で、半目開きで、ぼやーっとしかページが見えない状態でも、あなたの伝えたいメッセージが読み取れる状態にするのが最高の状態です。
そうする事によって、あなたのメッセージは、「描いた」だけでなく、「伝わった」と言う事になる。
読者と言うのは、本当に短い集中力しか持っていない。
彼らの注意を捉えて、あなたのメッセージを明確に伝える必要があるんですね。
だから、あなたの作品をサルでも分かるように意識して描きましょう。
あなたの作品はサルでも分かるか、今すぐ見直してみてください。
○今回の新人賞を獲るポイント
「描いた!だけでなく、伝わった!状態になるように気を配る」