主人公はもちろん重要ですが、
敵キャラも同じくらい重要だということは、
これまでも述べてきました。
今回は、今売られている漫画の敵キャラをみて、
どんなパターンがあるかを
探っていきましょう。
パターンをつかんでしまえば
今後はパターンの中から選べばよいので簡単
になります。
1.野望者(世界征服…)
一番多いと思いのがこれ。
当然、それを阻止する主人公と
対立することになります。
ドラゴンボールは「ピッコロ」など
このパターンばかりですね。
テレビでも戦隊ものなどはこれで、
子供に人気のパターンといえます。
逆に言えば、世界征服というのが
ありきたりで単純なため、
話自体が低レベルで薄っぺらく感じられる
という欠点があり、
短編では、あまりお勧めできません。
使用する為には、
世界征服をする理由に深みをもたせる
など工夫が必要です。
2.裏切り者(前は仲間だった…)
最近では「NARUTO」のサスケが有名ですね。
バトル物はもちろんスポーツ漫画でも、
昔味方のチームにいたけど…
といった感じで多いです。
変則的なパターンとしては「MAJOR」の佐藤寿也
などは、敵になったり
味方になったり忙しいキャラです。
ポイントは、主人公がこのタイプの敵キャラ
を倒した後でしょう。
昔仲間だっただけに切ない気持ちになります。
なぜ敵になったのかなど、
その辺りの心情描写をうまく演出して
泣かせましょう。
もちろんスポーツでは
さわやかに仲直りする友情を描くのが
いいでしょうね。
難点は、
以外に敵になる理由付けが難しいことです。
基本的には主人公が正義なので、
敵側に行くことが不自然なんですね。
主人公のことを悪者だと勘違いするとか、
実は長年の復讐の相手だったなど…。
「なぜ敵になったのか」
という部分をクリアできればかなり良いタイプ
だと思います。
という2パターンを紹介しました。
主人公については良く考えているんだけど、
なぜか敵キャラの設定は手を抜いている
という人が多い気がします。
それではいけません。
敵キャラの設定ひとつで
主人公の魅力が5倍にも10倍にもなります。
まずは、
多くの漫画の敵キャラだけを抜き出した
表を作りましょう。
そこにキャラの特徴や
主人公と対立する理由を書き込んでいくと、
いかに漫画家が敵キャラについて深く考えているか
が分かるでしょう。
○今回の新人賞を獲るポイント
「人気漫画の敵キャラパターンを調査せよ!」