今回は作品のリアリティについてです。
漫画を描く上でどこまでリアリティを
持たせればいいのか?
どこまで現実世界を踏まえようか?
と、悩むことがあると思います。
漫画とはいえ現実離れした内容がどこまで許容
されるかということは以外に判断が難しいことです。
なので考え方としては、普通、
いくらフィクションとは言えども、
話作りの過程においては、
ベースは現実的な部分に置いて、
その上で非現実的な要素を積み重ねて
行くのが無難です。
そうして世界観の完成度を高めていくのです。
逆に、非現実的な要素が多過ぎると、
その結果、世界観の完成度が非常に低い
レヴェルで留まってしまいます。
砕けた言い方をすると、
「ツッコミ所満載の設定で、全体的にどことなく嘘臭い」
といったところでしょうか。
作品を読んだ後に、
「あぁ、この作品で描かれている社会は、
きっとこういう社会なんだな」
と想像出来るような所まで行っていれば、
印象も違って来ます。
最初からリアリティ無視の「なんでもありです漫画」
もありますが、基本的に新人賞を取ろうとして描く
読み切り作品としては、
突飛なファンタジーや現実離れしたSFより、
「現実にあってもおかしくない」感じの作風
が良いということは間違いありません。
結論としては、
繰り返しになりますが、
あなたが書くべき漫画の内容は
「現代の世界に接点を持たせながら、
そこに特殊能力などのファンタジー要素を
加えていく」
という「根底には現実世界がある」という
のが良いと思いますし、実際に漫画賞での
評価も高くなります。
○今回の新人賞を獲るポイント
「リアリティに悩んだら、
最低でも現実世界との接点は持たせよ!」