突然ですが、心理テストです。
あなたがトーナメントに参加したとして、
そして途中で負けてしまったとします。
このとき、あなたに勝った人(チーム)には、
この後どうなってほしいですか?
A「この先も勝ち進んでいってほしい」
B「ふん、早く負けてしまえ!」
さて、あなたはどちらでしょうか?
アンケートを採ると、90%以上がAを選びます。
その気持ち、結構分かります。
たとえばその人が優勝でもしたりしたら、
「じゃ、もしかして自分って、準優勝くらいのレベルなんでは?」
という幻想に浸ることができます。
また戦ったことで共有感を得ることで、その相手の優勝が、
自分のことのように嬉しく感じることもあるでしょう。
このような心理を、フロイトは「同一化」と呼びました。
これは、普通の人です。
ほとんどの人が同一化するわけです。
ポイントは残りの10%です。
真っ先にB「ふん、早く負けてしまえ!」
を選ぶ人間です。
「とにかく、負けたことが悔しい。こんな気持ちを味合わせた人間にハラが立
つ。だからお前もすぐにそういう気持ちを味わえ!」
みたいな感じでキャラに思わせたり、発言させたりしたら、
微妙にサディスティックな面を出すことができます。
ある意味、「目には目を、歯には歯を」でしょうか。
90%の人が思うことと逆のことを思うわけですから、
読んでいる人の90%はその気持ちに違和感を感じて、
そのキャラが異常に気になりはじめます。
「普通じゃないキャラは気になる=キャラが立つ」
の法則です。
さて、先ほども言いましたが、
「今後も勝ち続けてほしい」というのは、同一化の一種。
この同一化には条件があって、
その相手のことを深く知っていないと、
自分と同一だとイメージしにくいものです。
すなわち、必死に戦っている間に友情が芽生えたり、
相手の苦しんでいる姿をよくよく見せていないと、
そこまでの同一化は起こりません。
なので、きっちり盛り上がる
試合を描けてこそのテクニックということです。
キャラ付けに悩んでいたら、
この「同一化しない人」というキャラを使って
みてはいかがでしょうか?
○今回の新人賞を獲るポイント
「残り10%の人の心理を使ってキャラ作りをしよう!」