漫画でストーリーはテンプレート
などを使ってできているけれども、
「なんだか単調だな!」
という場合があります。
単調な漫画というのは、面白い面白くない
以前の問題で、最後まで読んでもらえません。
なので必ず、話に起伏をつける必要があります。
それは、どうやってやるかと言うと、
「ドラマを入れ込む」ということです。
自分で面白いと思う作品からストーリーを
抜き出してストーリーテンプレートを作って
いる人もいると思います。
しかし、そのときに一番注意しないといけないことは
「人の感情の変化を中心」
にテンプレートを作るということです。
それをしないと、
「ドラマが無い=単調」
となって、
最後まで読めない作品となってしまいます。
そのドラマが何かといえば、
「登場人物の感情の変化」
ということになるわけですが、
ほとんどの人が
「漫画における感情の変化」
を間違って認識しています。
テレビドラマで1時間かけて描くような
感情の変化も漫画なら1ページで描ける
ということです。
むちゃくちゃに、めちゃめちゃに
動かしても読者は付いてきます。
これは重要な考え方です。
意外に思うかもしれませんが、
漫画を読んでいる人は、
「漫画だから」
という気持ちで、急な感情の変化も
受け入れてくれます。
こればっかりは、あなたに実感して
もらわないと理解できないことです。
なので、スーパージャンプで連載の
「ゼロ」という漫画を読んでみてください。
読むのは、
第5巻の最後の2話
「インティ・ライミ(太陽の祭り)」
「幻のオリンピック・BARCELONA 」
が良いです。
どの話もドラマがあるんですが、
特にこの2作はドラマチックです。
この2話を読めば、漫画でのドラマの
入れ込み方というのが、一瞬で分かるはずです。
私もこの話を読んで、
「漫画でのドラマの描き方は、映画や小説とは違う」
ということが100%理解できました。
漫画喫茶でもいいし、
買ってもいいので、
とにかくこの2話は必ず読んでください。
必ずです。
間違いなく、あなたの漫画に対するストーリー
作りに革命がおきます。
私はこれを始めて読んだとき、
感動して、当時45巻まで
出ていた単行本を全て買いました。
今でも、ドラマを考える場合は「ゼロ」
を参考にしていますし、マネをしています。
ストーリーにドラマを練り込む究極の方法
としては、「ゼロ」をとにかく読んで、
ドラマの部分を自分の中で消化して血や肉
にするということですね。
何度も言いますが、とにかく登場人物の
感情の変化を描くことです。
1ページの中で、悲しみと喜びの両方
を入れ込んでもOKなんです。
それが漫画でのドラマ演出です。
「ゼロ」で学んでください。
○今回の新人賞を獲るポイント
「ストーリーには『ゼロ』を参考にしてドラマを入れよ!」