今回はスポーツ漫画の主人公のキャラ作成についてです。
万能ストーリーを紹介させていただきましたが、書きたい作品のジャンルによっては使い難い場合があります。
それは、スポーツを題材にした作品です。
スポーツというのはルールが一般的に認知されているため、設定を説明する必要がほとんど無いという利点がありますが、逆にありがちな話になりやすい欠点があります。
スポーツで描く場合、ストーリーは主人公のキャラ設定でほぼ決まります。
というのは、主人公は極端に分けると以下の3パターンになるからです。
①劣等生型
みんなから馬鹿にされるほどの劣等生だが、すごい努力を重ね、眠っていた才能を開花させていく。
もしくは、劣等生としての欠点がそのスポーツでは逆に有利な能力になる。
例;「ガンバ! Fly high」「はじめの一歩」「ルーキーズ」
②才能特化型
最初から分かりやすく物凄い才能を持っている、しかし、性格や行動が世間とズレていたりするために、周囲と色々な問題を起こす。
もしくは、ご都合主義で努力もせず弱いくせに、運があるという才能?
により何故か勝ってしまう。
例;「SLAM DUNK」「KING GOLF」
③勘違い型
そのスポーツに関しては全くの素人である主人公が、偶然の出来事から勘違いされて、部のヒーローに祭り上げられ、自分が期待通りの人間でないことにとまどいながらも努力により活躍する。
例;「アイシールド21」
このどれかで主人公を設定し、あとは試合や勝負をするということになります。
短編で描くポーツはなるべくみんなの知っている競技の方が、感情移入させやすいです。
マイナースポーツの場合はルール説明を台詞に頼らないでストーリーをすすめるように描きましょう。
台詞に頼りすぎるとただの解説書になってしまいます。
かといって、「野球」「サッカー」などすでに漫画が氾濫している題材は新鮮味を出すのが難しいと思われるかもしれません。
しかし、方法はあります。
次回は、続きでメジャースポーツを題材にして新鮮味を出す方法です。
○今回の新人賞を獲るためのポイント
「スポーツ漫画の主人公は3つのパターンに分類される」