さて、今回は前回に引き続いて、スポーツ漫画のストーリー作りです。
選ぶスポーツは、当然ながらメジャースポーツかマイナースポーツかです。
全体の流れてとしては、選んだスポーツによって以下のようにしましょう。
1)「マイナースポーツ」→「普通に試合(勝負)」
例;カルタ、なぎなた、アーチェリー、ハーフパイプ、カーリングなど
2)「メジャースポーツ」→「ありえない状況、設定での試合(勝負)」
例;野球、サッカー、テニス、ゴルフなど
以上のような「意外」と「普通」の組合せをすることが一般的です。
「メジャースポーツ」で「普通に試合」しても何も面白くないし、
逆に「マイナースポーツ」で「ありえない試合」をするとわけがわからない
ハチャメチャな話となってしまい読者が疲れますし、物語にのめりこむ
前に気持ちが離れてしまいます。
ここで言うありえない試合の例とは、
サッカー→囚人同士の対決で勝ったら釈放、負けたら処刑
野球→主人公側はピッチャーとキャッチャーの二人、敵9人
ゴルフ→超精密ゴルフロボとの対決
こんな感じで、「え! ありえへんわー」と思わせる設定で勝負しましょう。
また、マイナースポーツにはいろいろありますが、突拍子もない作品としては
昔、何年前かは忘れましたが、週刊ビッグコミックスピリッツで
河谷眞さんの「立位体前屈物語」という短編が掲載されていました。
あの身体測定でやる立位体前屈で、普通にまじバトルです。
しかも高記録を出す方法などがかなり理論的で面白かったです。
連載向きではありませんが、読み切りとしては傑作です。
どんな題材でも工夫次第で面白い漫画になるのだと勉強になる作品でした。
○今回の新人賞を獲るためのポイント
「メジャースポーツを題材にしたら、有り得ない設定で勝負せよ」
「マイナースポーツを題材にしたら、普通に試合せよ」