漫画を読んでいるとたまに、
「そんなセリフで人は動かないよ」
と思うときがあります。
現実的なセリフじゃないんです。
一番分かりやすいのが
「頑張れ!」
です。
疲れ切っている人物に
「あと少しだ!がんばれ」
などと平気で声掛けしています。
「そんなんじゃ、がんばれないよー!」
と言いたくなります。
まあ、どんな時でも、かわいい女の子に
「頑張ってね!」なんて言われると、
思わず「よーし、やるぞ!」なんて力が湧いて
きますが…。
あなたは「頑張れ!」って言葉をどんな時
に使います?
テストの前
試合の前
スポーツの試合観戦中
応援しているつもりで使っている「頑張れ!」
と言う言葉ですが、
使い方を間違えると反発心が起きてしまいます。
例えば、山登りをしていて疲れてバテバテの時に、
「頑張れ!頑張れ!」
なんていわれると足はますます動かなくなり、
「そんなこと言ったって、もう限界だよ!」
と思います。
なぜか?
本人は、頑張ってるのです。
頑張っているつもりなのに巧くいかない。
そんなときに「頑張れ!」と言われると
「うるせー!オレなりに頑張ってるんだよ!」
と思うのです。
こんな時は具体的な目標や報酬を用意して激励すると
効果がでます。
例えば、この山登りのケースでは100m先の木を目標に
「まず、あの木のところまで登ろう」
とか、「あの木のところで休憩しよう」などと言うと、
もう歩けないと弱音を吐いていた人も足を進めます。
激励す時は、闇雲に「頑張れ!」と言うよりも、
具体的な目標や報酬を用意して激励しましょう。
「頑張れ」とは話が変わりますが、言葉で人を動かす事
で苦労することありませんか?
ストレートに表現をしても、なかなか巧くいきません。
例えば、電車のドア付近に固まっている人に、
「中にお詰め願います」と言っても聞いてもらえませんが、
「中のほうが空いています」と言えば、
大抵の人が移動し始めます。
不法投棄が繰り返され、ゴミが散乱しているところに
「ゴミを捨てるな!」と看板を出しても不法投棄は
収まりませんが、綺麗に掃除して
「地球に優しい街づくり」
という看板を立てると不法投棄はなくなったといいます。
このように、人を動かす時は命令するのではなく、
「気づかせる」のです。
この「気づかせる」セリフを漫画でも使いましょう。
「気づかせる」セリフを使い始めたとき
あなたの漫画の説得力は10倍に跳ね上がります。
○今回の新人賞を獲るポイント
「相手に『気づかせる』セリフで説得力を増せ!」