以下、メルマガ第2号と同じ内容です。
今回は、主人公像についてです。
読み切り漫画で重要なのは、設定と主人公です。
割合で言えば、
・読み切り漫画の重要性割合
ストーリー 10%
設定 30%
主人公のキャラ 40%
絵柄 10%
場面構成 10%
手垢のついていない奇抜な設定と読者にモテる魅力的な
主人公がビシッと決まれば、面白さの70%は完成しています。
絵やカット割りというのはその面白さを伝える道具になります。
あなたのよく読む漫画雑誌でたまに載る読み切り漫画を思い出してみてください、
「面白いんじゃね?」
と思った作品で最初に思い浮かぶのは主人公と設定ではないでしょうか?
書き慣れていない下手な絵でも普通に掲載されています。
絵は後で上達すれば良いんです。
新人賞の審査員も魅力的なキャラと設定は大好物です。
ではでは、そんな主人公の考え方です。
まず、基本的には主人公はあなたと同じ年齢、もしくは、少し年下にしましょう。
決して年上にしてはいけません。
私も20代前半で30代後半の主人公の話を書こうとしましたことがありましたが、
「何か変!」になりました。
何が変かといいますと、「セリフがぎこちない」んです。
30代後半の人のセリフじゃなくて、20代前半の人が思う30代後半の人のセリフなんです。
これに気がついていないと、せっかく魅力的な主人公像を作り出しても、
読者に面白さが伝わらなくなってしまいます。
だから、あなたが17歳なら主人公も17歳というのが一番良いわけです。
私は今35歳ですが、今の高校を舞台にした話を作ろうと思っても多分書けません。
たとえ書いても「なんとなく古い雰囲気の話」となってしまうに違いありません。
今の高校生が何を考え、何に怯え、何に喜びを見出すのかといった感情的な部分が
肌に感じられないから、リアリィのあるセリフがさっぱり浮かばないんですね。
だから、逆に考えれば、あなたが当然と思っている世界を描くだけでも、
審査員と年齢に差があれば、新鮮に映るかもしれません。
背伸びをせず、今の自分に近い年齢の主人公を描きましょう。
○今日の漫画の新人賞を獲るポイント
「主人公は自分と同年代としよう」