漫画に描き慣れていないとストーリーを考える時点でつまずいてしまうかもしれません。
しかし、漫画の新人賞を狙うのであれば、ストーリーははっきり言って
ほとんど考える必要はありません。
なぜなら、どんな漫画のストーリーも40種類ほどに分類されるからです。
だからその中からキャラや自分の好みのストーリーを選んで使えばいいわけです。
「物語は起承転結で構成するんだ」などと難しく考える必要はありません。
実は、いたってシンプル、単純です。
学校教育の国語などで難しく教えられているため、だまされているだけです。
私もストーリー作りは単純だということに気がついてからは、面白いように物語が考えられるようになりました。
漫画で本当に考えなくてはいけないのはキャラクター設定であり、
ストーリーではありません。
初心者であれば以下のストーリーをお勧めします。
これだけをひたすら使い続ければOKです。
1)自分に自信がある主人公(調子に乗って嫌われている)
↓
2)敵にボロカスに負ける。もしくはひどい精神的なダメージを受ける
(ひどければひどいほど良い、敵はライバルでも良い)
↓
3)自信を失い、失意のどん底
↓
4)誰かとの出会いにより、本当に大切なことに気がつく
↓
5)本当に大切なことが力になり、敵にリベンジして勝ち、
みんなにも認められる
これで問題ありません。
「単純すぎるんじゃないっすか?」と思ったかもしれませんが、
一番読み切り漫画向きのストーリーであり、多くのハリウッド映画もこのパターンです。
このストーリーのポイントは「負ける→勝つ」「嫌われ→好かれ」というスカッとする爽快感と涙する感動の両方を取り入れることです。
あの人気映画「スパイダーマン」もこのパターンです。
2時間を越える映画ですので、さらにいろいろな要素を組み入れていますが、骨格はこれです。
新人賞の読み切り漫画で奇抜なストーリーは要りません。
これにキャラと設定を付ければ漫画賞を獲れる作品になります。
まずは、漫画として成り立たせることが第一です。
「漫画として成り立ち、キャラが良い」
新人に求められるのはこれです。
キャラの作り方など、これから説明していきたいと思っています。
○今日の漫画の新人賞を獲るポイント
「漫画のストーリーは考えるな、単純でよい」