漫画ではずせない要素のひとつがギャグです。
「自分の漫画にはギャグなんて必要ない」
と思うかもしれません。
しかし、
十年位前の漫画と比較すると近代漫画では、
ギャグ漫画ではないストーリー漫画でも
ギャグを挟みこむ頻度が高くなっていると思います。
それは、
テレビのバラエティ番組などの
お笑いブームの影響があるかもしれません。
でもまあ、
エンターテインメントとして
読む人を笑顔にさせるという
ことは当然の流れなのかもしれません。
私が思うギャグを入れるメリットは
「親近感」です。
ギャグがあるだけで急にその漫画の世界や
キャラと親近感がわき、
読者が安心できます。
いずれにせよ、
現代漫画では、クールなストーリーに
ちょっとしたギャグ
を入れた漫画が基本であり、
読者にも人気があります。
読者の立場で考えた場合、
必要だということです。
「ギャグ」→「コメディ」→「シリアス」
と漫画を分類した場合の
「コメディ」と「シリアス」
の中間に位置する漫画がヒットしている
ということです。
では、ギャグとは何でしょう?
ギャグとは、
「一般人の常識との微妙な違い(違和感)を表現し、
笑いという感情に転換させる仕掛け」
ということになります。
常識と違う違和感をうまく表現できればOK
ということですが、
これが難しいんですね。
常識との違いが、
極端な違和感でも意味不明さに困惑してだめですし、
逆に違和感を感じないほどの違いでは
読者の想定内の出来事に収まって
笑わせる効果がありません。
具体的にどうすればよいかということですが、
まずは
「ギャグ担当キャラに
読者の意表を突いた行動や発言をさせる」
ことを考えてみましょう。
そして、
セリフで笑わせると同時に絵でも笑わせましょう。
複合技です。
これがギャグの基本です。
・おかしな人がおかしな人なりに普通の事をやる
・普通の人が常識外れのことをする
この二つのパターンで考えると
アイディアを出しやすいでしょう。
さあ、
早速あなたの考えるギャグ担当キャラを
動かしてみましょう。
○今回の新人賞を獲るポイント
「シリアスなストーリーにも
ちょっとしたギャグを挟み親近感を抱かせよ!」