今回は、あなたの漫画を「読まない方がストレス」と、
読者に思わせる方法についてです。
僕は、日々読むべき本や学ぶべき教材、
資料などが山積みになっている状態が、ずっと続いています。
本来、「漫画作成に”直結する”もの」だけをピンポイントで
インプットするのが最も効率的なので、しばらく漫画に関する
本や教材は、買わないでおこう、と思っていたのです。
・・・そう、思っていたのですが、、、
買ってしまった。。。
ついつい買ってしまったのです。
なぜ、買わないと決めていたのに買ってしまったのか?
実はこれには、人間のある心理的な要因が背景にありました。
私自身、これが理由でこの本が欲しいんだろうな、
とわかっていながら、自分自身の欲求に抵抗することができませんでした。
買っちゃいけない、と、わかっていながら、です。
そんな、すんごい強烈なパワーを持つ、心理的要因の正体とは、、、
「アイデンティティ」
もしあなたが、漫画作成のスキルを伸ばしたいなら、
この部分はじっくりと読んでみてください。
ここで言うアイデンティティとは、自分自身がどんな人間であるか、
という自己認識のこと。
そして人間は、このアイデンティティを「維持する」ことに、
かなり強い欲求とプライドを持っています。
例えば、、、
・自分は洋服が好きでオシャレな人間だ、
というアイデンティティを持っている人の場合。
新しい洋服を買う、という行動は、自分のアイデンティティを
維持したいという欲求を満たすためのものです。
それが満たされないとき、たとえば、着て いく服が決まらない朝なんかは、
かなりのストレスを感じます。
他人からその「維持」を妨げられた場合にも同様で、
かなりのストレスです。
試しに、「自分はオシャレだ!」と思っている人に、
「ダサいね」と言ってみてください。
かなりムカっとされるでしょう。
・「自分は絵が上手い」と思っている人の場合
自分は絵が上手いと思っている人が一番嫌いなことは、
「絵が下手」と思われることです。
だから、時間をかけても、身銭を切っても、他人を巻き込んででも、
素晴らしい絵を描こうをしようとします。
そして周りから「あいつは絵が上手い」
と思わ れようとします。
そして、絵が上手いことを明らかに周囲に
わかってもらえるようなことに、敏感です。
たとえば、絵のコンクールや漫画賞に積極的に応募しよう
としたりするでしょう。
僕が今回漫画の教材を買ったのは、自分は、
「トップレベルの教育に常に投資して成長し続ける漫画原作者だ」
というアイデンティティの維持のためです。
もちろん、これ以外の要因もたくさんあるでしょう。
ですが、今回の僕の購買行動は、「買ってはいけない」という自分自身の
理性を振り切るくらいのパワーがありました。
それくらい、強烈なのです。
あなたが漫画家なら、、、
この強烈な心理的要因を、どう活かしますか?
あなたの漫画のテーマや内容を「読まない方がストレス」になるように
考えてみてください。
今、???
と思ったあなた。
2~3日じっくり考えてみてください。
きっと答えが見つかります。
エクササイズ:
あなたの読者のアイデンティティは何でしょう?
「読まない方がストレス」になるようなもの、
そのポイントを突く漫画のテーマとはどんなものでしょう?
○今回の新人賞を獲るポイント
「読まない方がストレスになる漫画を描こう!」