あなたは、自分の描いた漫画をどんな人に
読んでもらいたいかということを考えていますか?
もし考えていないのなら今回の話は
めちゃくちゃ役に立つと思います。
どんな読者に読んでもらいたいかによってストーリー、
主人公、設定など作風を変える
というこは非常に重要です。
まさか、少年漫画で主人公をサラリーマン
にはしないですよね?
それは、小学生が読んでもサラリーマンの辛さや
喜びを理解できないと分かっているからです。
このテクニックを一般的には
「メッセージとマーケットのマッチ」
と言います。
自分のメッセージがマーケットにマッチしていれば
しているほど、作品の評価は高まるという方法です。
メッセージとは、あなたが日々書いている漫画
の中身、主人公の心の動きの事。
マーケットとは、その漫画を見せるターゲット、
つまり読者の事。
ターゲットに合わせたメッセージを作る事が、
漫画の秘訣だということなのです。
1.まず、反応してほしいターゲットを明確にする
2.そして、彼らへ呼びかけるメッセージを作る
というもの。
ターゲットが明確になれば、漫画のテーマも明確
になります。
そしてメッセージ全体がシャープになります。
ターゲット以外の人にとってはほとんど関心を持たれ
ないような漫画にはなるものの、ターゲットには無視
できないとても魅力的な漫画になるのです。
人は基本的に、自分の事に関心があります。
自分の話をしてほしいし、自分の場合はどうなのか?
を知りたいのです。
漫画家は、そんな彼らのために、徹底的に彼らの関心の
ある話をしてあげるのが仕事です。
例えばターゲットを「30代男性」にしぼるのであれば、
主人公は、どういう人を選べばいいと思いますか?
10代の若者ですか?
主婦ですか?
定年退職をしたおじさんですか?
いえ、当然、30代男性ですよね。
ターゲットがコピーを読んだときに、
「おい、これ俺の事じゃねーか!」と、
共感が得られればとても有利になります。
一流の編集者は、「もしあなたの作品の反応が悪い。
あるいは人気が下がってきているなら、ターゲットが
広すぎないか確認してみた方がいい」
とアドバイスしています。
あなたの漫画。
ターゲットが広すぎないですか?
不特定多数に向けて書いているために、
メッセージが漠然としていませんか?
確認してみてください。
○今回の新人賞を獲るポイント
「読んで欲しいターゲットを絞る!」