今回は主人公のキャラ設定の続きを書こうとも思ったんですが、最初の回で紹介した万能ストーリーについて、「1つじゃものたりないから、もっと他も教えておくれ」というご意見がありましたので、万能ストーリーPart2を紹介いたします。
それはずばり「泣かせる話」です。
漫画雑誌で長期連載し、ストーリーテラーといわれる漫画家さんは皆、泣かせる話を多用しています。
例としては、ジャンプの「ワンピース」「スケットダンス」「銀魂」やサンデーの「月光条例」です。
しかし、いきなり泣かせる話が良いと言われても、書けないと思いますので、以下の万能ストーリーを使ってください。
1.復讐を決意しているヒロインは周りの人が気がつかないよう
に準備を進める
(ヒロインの心は平穏に装う)
2.主人公だけは気が付いていて心配する
↑できれば主人公は悪人風のブラックなヒーロー像がよい
3.復讐の理由が読者に語られる
(ヒロインの内に秘めた固い決意を表現)
4.ヒロインがチャンスを得て、復讐を実行する
(ヒロインの怒りが最高潮)
5.しかし、敵の方が一枚上手で、もう一歩のところで復讐失敗
(ヒロインの悔しさが最高潮)
6.主人公が現れ特殊能力、特殊道具などによりヒロイン
に代わり復讐を果たす。
短編の読み切りではこのような流れが分かりやすくて使いやすいです。
復讐という題材は、読者との共感を得やすいです。
この話を成立させる上でもっとも注意しないといけないのは、「泣かせる役割をするヒロインの感情を大きく動かす」ことです。
つまり、喜び→怒り、怒り→悲しみ、といった感情の変化のふり幅を大きくすることです。
ストーリーは考える必要はありませんが、ヒロインの復讐の原因や感情の起伏の演出に最大の力を使ってください。
人を感動させるテクニックとは、感情の落差を見せることに他なりません。
大きな落差ほど、感動を与えます。
その辺りは、先ほど紹介した漫画を読んで確認してみてください。
そしてメモに、場面ごとの感情の変化を書いてみてください。
また、復讐という題材の短編としては、藤田和日郎さんの「美食王の到着」をご覧ください。彼の短編集に入っています。
今回紹介した万能ストーリーとは構成は違いますが、私の知っている範囲では、復讐を題材にした短編で最高傑作です。
感情の起伏の描き方に注意して5回ほど読んでください。
きっと泣かせる話の作り方の基本が習得できます。
○今回の新人賞を獲るためのポイント
「感動は、キャラの感情を大きく動かすことによって演出せよ」
