漫画ストーリー、キャラの作り方で、初心者でも新人賞が取れる!

漫画の新人賞が獲れる魅力的なストーリーの作り方や審査員も納得するキャラクターの考え方などを紹介いたします。漫画の描き方(書き方)を勉強したい人のサイトです。

設定の考え方

読者を熱中させる心理学

今回は人は何に興奮して熱中するのかという話です。
人を熱中させるには「浮き沈みの大きさ」が重要といわれています。
心理学では、不定率強化といわれています。
浮き沈みが激しく、報酬を得られるときもあれば、得られないときもある。
そういう状態のとき、生き物はもっともそれに「ハマる」ことが、
マウスの実験によって確かめられています。


人がパチンコなどのギャンブルにハマってしまうのも、それが原因です。
さらに人は、小分けにすると喜びが強まることが分かっています。
たとえ総量でマイナスであったとしても、その前に小分けにプラスを得ている
と、その記憶が強まります。
たとえば、
+10 +10 +10 +10 ‐50
という体験をした場合、総合的には -10 なわけですが、途中までの「+」
の方が強く感じられ、ショックと同時に幸せな記憶も残るわけです。
パチンコでいくら総合的にマイナス収支になっても、
エンドレスで続けてしまうのは、それが理由です。
そしてそれは、そのままこの漫画やゲームにハマる心理として説明されます。
読者には、漫画を読む面白さ、爽快感を与えるとと共に、
ストレスや嫌な思いもしてもらいようにエピソードを入れましょう。
それが、浮き沈みの大きさであり、小分けに面白さを感じることになります。
浮き沈みの大きさを入れ込む方法としては、
まずは普通にストーリーを作成し、
その後に、部分毎に落差をデカくすることを考えるとやりやすいです。
どうしても、最初に考えたエピソードに引っ張られて
それ以上に良いものは考えられないように感じてしまいますが、
それは、間違いです。
最初に考えたエピソードなんてものは、対して面白くありません。
なので、
「必ず後で入れ替える」
と最初に決めて、ストーリーを作成して、最後に考えましょう。
そして、これはあまり関係ないかもしれませんが、
たとえ最終的にすべてを失い、総合的にマイナスの方が大きくなったとしても、
それまでに小さな喜びを得ている限り、人間は何度でも同じことにチャレンジ
できるし、面白いと感じている、ということに気がつきます。
人間って、うまくできているんだなぁ、と感じますね。
○今回の新人賞を獲るポイント
「浮き沈みの大きさを表現しよう!」

-設定の考え方

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