今回も敵キャラの設定パターンです。
今後、魅力的な敵キャラや、
心底むかついて早くやっつけて欲しくなる
敵キャラの作り方についてじっくり話して
いきたいと思っていますが、
まずは典型的なパターンを頭に
叩き込んでおいてください。
敵キャラに限らず、漫画についての
設定パターンは掛け算の九九
のようなものです。
だから、
これからあなたが物語を理論的に
計算して作っていくのに不可欠
なものです。
多ければ多いほど良いので、
どんどん覚えましょう。
3.変貌者(前は良い子…)
幼稚園の頃は仲良く遊んでいた子だけど、
引っ越してしばらく会ってなくて
中学で会ったらすごい不良(悪党)になっていた…
みたいなパターンです。
ただ、
その敵キャラが道を踏み外した理由としては
社会、政治、戦争、家庭環境など、
「(幼い敵キャラが)避けようのない外的要因」
であり、
かなり同情できるようになっているのが特徴ですね。
これを外的要因ではなく、
気が付かなかっただけでもともと本質的に悪だった
などとやってしまっては、
昔は良い子だったという設定が意味を成しません。
意外に考えやすいキャラですが、
欠点としては、敵キャラが
「昔は良い子だった」
がために
「凶悪で非道なキャラ」
になりにくいということです。
クライマックスで主人公が敵を倒した際
「あんないい子を…ひどい主人公だな」
と思われる恐れがあるため、
どうしても悪党のレベルが下がってしまいます。
ドラゴンボールの「魔人ブー」
などのような強大な悪を倒した、
というカタルシスは得にくいです。
その反面、
倒した後に仲間にし易いという利点がありますので
ケースバイケースで利用してみましょう。
4.暴走者(精神障害、故障…)
精神に異常をきたして闇雲に殺す人や
失敗作の人造人間の暴走などがこれです。
長所は、
悪いことをする理由を考える必要が無いので
最高に簡単に作れる悪党です。
とにかく悪い奴を使いたいときに重宝します。
しかし、
メインの敵キャラとしてはどうでしょうか?
暴走しているだけの人が
ラスボスって言うのも物語り全体からみると
「何でもありかよ」
というショボイ印象を受ける可能性
があります。
精神障害などが治って仲直りっていう
パターンもあるかもしれませんが、
ただ怖いだけのホラー要素が強く、
友情や感動のストーリーに使い難いのが欠点です。
5.見せつけ者(知的犯罪者、特別な能力者…)
自分の賢さや力の差を見せ付けるために
悪いことをするタイプ。
探偵と頭脳バトルする犯罪者とか、
権力を誇示したいだけで主人公の
邪魔をするなど。
個人的には好きなキャラですが、
欠点はセリフや振る舞いに品格が必要であり、
描くのが難しいことと、
知的レベルの高い敵キャラの場合は
知的好奇心をくすぐるためファンが
多くなる傾向があり、
倒すと作品の人気が下がるかもしれないところ(笑)。
長所は、見かけは普通、平凡でいいために、
キャラクターデザインが楽なことや
主人公との対立理由を深く考える必要が無いこと。
2回に分けて、敵キャラのパターンを
紹介いたしましたが、
いかがだったでしょうか?
これで全てではないとは思いますが、
敵キャラ設定の参考になるはずです。
最後にこれは覚えておいてください、
「読者は主人公に会うために漫画を開くが、
敵キャラを見て閉じる」
意味がわかりますか?
読者というのは
主人公の活躍が見たくて漫画を読みますが、
敵キャラがショボかったら
閉じてしまうということです。
さあ、
あなたの作品にも読者を閉じさせない
敵キャラを登場させましょう。
○今回の新人賞を獲るポイント
「人気漫画の敵キャラパターンを覚えよ!」
